優先順序

先日放映された「世にも奇妙な物語」の深キョンのストーリーを見てて、息子が勘違いをしてそうだったんで補足を…。確かに、何かを得るためには何かを捨てなくてはいけない局面というのはあります。でも、それは「何か大事なものを捨てたら、新しい何かが手に入る」とかそういう話ではありません。何かを得るためには何かを諦めなければならないという取捨択一の話です。

まぁこの番組自体は奇妙な世界を表現するために極端な話にしてあったんだと思いますが、大事な時計を捨てたら新しい仕事が手に入る…とかそういう話じゃあないんですね。何かを捨てれば必ず何かが手に入るというものでもありませんし、何かを得るために何かを捨てなければいけないこともあるってことです。しかも、それは得るものと捨てるものが同じステージでの話になってきます。

例えば、時間もそうですよね。1日の時間は限られていますが、今日中に映画を見たい、エステにも行きたければドライブもしたい、美味しいものも食べたいしショッピングにも行きたい。読んでない本も溜まってる、ゴルフにも行きたいけど洗車もしたい、でも仕事もしなければならない…みたいな状態ですと、やりたいこと(やるべきこと)の中から「今日すること」を選ぶわけです。つまり、選べないものも出てくるわけです。

それと同じで、人生では望んだものが全て手に入るわけじゃないってことです。いや、望むのは自由ですし、どれだけ望んだっていいですよ。でも、それら全てが全て実現できるわけじゃない…無限の世界なら全て実現できるかもしれませんが、限られた人生の中では、何かを得るために何かを選べない=捨てなくてはいけない場合も出てきます。

何か大切なものを得るためには、何かを「選ばない」覚悟も必要になってくるってことですね。

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