今を生きる

禅の言葉に「而今(にこん)」というものがあります。これは「過ぎ去った時」や「今この瞬間」は二度と戻ってこないということを表しています。つまり、「今」というこの瞬間を大切に生きなければならない…ということを教えているんですね。

確かに、「過去」に思いを馳せたって「今」が変わるわけではありません。逆に「今」を変えれば「未来」を変えることはできます。

過ぎ去ったことばかり気にしてちゃぁダメってことですね。あ、反省とかはいいと思うんです。同じ過ちを二度と繰り返さないとか、そういう視点で過去の出来事を思い返すのはいいと思うんですが、ただ単に後悔とか苦しみで過去を思い返すのは必要ないというか、それは自分の心がツライだけのような気もします。

僕なんかも結構経験あります…過去の失敗とか過ちをついつい思い出しちゃって、「あー…」って苦しくなっちゃったりもするんですが、この「而今(にこん)」という考え方を知ってからは、過去の自分は過去の自分で今の自分とは違う…というように考えるようになりました。

もちろん、人生は一連のつながりなわけですから切り離せるわけでもないんですが、過去はあくまで過去であって、今の自分は当然それよりもアップデートしているはずなんですね。そして、次の瞬間の自分も当然アップデートしていなくちゃいけないわけですから、そういう意味ではやはり「今この瞬間」とか「目の前のこと」だけを考えていくほうが建設的なわけです。何故ならば「先」は変えられるわけですから。

逆に言うと、「今」を大事にしていない人には未来はないってことですね。

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