QCD

QCDという言葉があります。これは「Quality Cost Delivery」の略で、元々は製造業で使われていた言葉です。「Quality」が質…要はどれだけ丁寧に作り上げるかを示し、「Cost」はそのまんま…どれくらいの費用や人手をかけるかです。(この場合の「Cost」には手間という意味合いも含まれます。)そして「Delivery」が納期…つまりスピード重視なのかゆっくりでもいいのかを示します。「Delivery」は「Time」に代えられて「QCT」とされることもあります。

要は「品質」「費用」「納期」のバランスを表したものなんですが、ものを作る仕事であれば誰でも当てはめて考えられると思うんです。いや、サービス業なんかでも当てはめて考えられますね。

これらは密接に関わりあっていますから、どれかが突出すればどこかに歪が出てきます。例えば品質を良くすれば費用は上がりますし、納期もたくさんかかるようになるでしょう。逆に納期を重視すればどうしても品質の確保が難しくなります。バランスが大事なんですね。(バランスが大事なんで、QCDに「Flexibility(柔軟性)」を加えて「QCDF」とする場合もあります。柔軟に対応しながらバランスを図るってことですね。)

QCDには生産者側の視点も消費者側の視点もありますが、特にインターネットサービスでは「Q(品質)」の優先度が下げられる場合があります。何故ならば「D(スピード)」が非常に重要視される世界だからです。「Q(品質)」は徐々に上げていけばいいと考える人も多いです。

でも弊社では「Q(品質)」が最も重要と考えています。何故ならば弊社では「ホームページで反応を取る」ことに主眼を置いているので、「作る」こと自体を目的とはしていないんです。「使える」ホームページを作らなけりゃ意味が無いと思っていますし、そのためには「Q(品質)」を落とすことはできません。SEOやCVRにも直結してくる部分ですから…。

ただ、先に述べたようにその歪は「D(納期)」に出てきていまして、1つのホームページを作り上げるのにだいたい2ヶ月はかかってしまうんですね。(いや、かけているんですけどね。)そのため、3ヶ月待ちとか半年待ちとかっていう状況を常時生んでしまうんですが、ありがたいことに「それでもFolksWorksで」と言っていただけるお客様に支えられています。

今後は「D(スピード)」もなんとか上げて対応していきたいとは考えているのですが、お客様の「C(費用)」は上げたくないのでこの辺がジレンマって感じです…。

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