起業した時の話

先日、知り合いの方が脱サラして起業されるという話を聞きまして…ふと、自分が起業した時のことを思い返してしまいました。当時僕はプログラマーとして会社勤めをしてたのですが、その会社でもホームページの仕事を請け負っていました。

ただ、あまりお客様のことを本気で考えていないというか、とりあえず言われるがままに作って納めるという感じで、「作った後にどう使っていくか」なんて指南は全くなかったんですよね。(まぁこういう会社は多かったですけどね…。)

当時は僕も若かったもんですから、お客様と仲良くなればなるほど会社の姿勢に疑問を感じるようになっていきました。で、同じ想いを抱いたデザイナーと一緒に会社を出て起業するわけですが…当時はそれこそホームページの走りの頃で、ホームページ作成業務で起業する人たちも多かったんです。

でも、僕らは生き残れる確信がありました。何故ならば、本当にお客様の方を向いて仕事をしていれば、必ずわかってもらえると思っていたからです。実際にホームページで反応を取るためにはどんなスキルが必要か、理解もしていましたし身にも着けていましたからね。(他の会社は「作るスキル」しかないところがほとんでしたしね。)

ただ…あるご縁でとある大企業の社長さんに話を聞いてもらった時、その社長さんはこちらの話もろくに聞かず「そんなん絶対失敗する。同じような会社はごまんとある」って吐き捨てられたんです。でも、僕は逆にそれが奮起のパワーとなりました。生意気ですが、その大社長さんの言葉より僕自身の想いを信じたからです。

その頃は犬山市内だけでもかなりの数の同業者がいたのですが、今はほとんど残っていません…というか残ってるのうちくらい?まぁ、そりゃ当然ですよね…ホームページを作るのなんて誰でもできる時代ですから。プラスアルファの付加価値が無いと絶対に生き残っていけません。

ありがたいことに弊社ももうすぐ16周年を迎えますが、これはお客様が弊社のことを「理解してくれた」からです。「必要と認めてくれた」からです。当時のことに想いを馳せながら、弊社にお付き合いいただいている全てのお客様に改めて心から感謝したいと思います。

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