抽象化と具体化

先日ある社長様と「抽象化と具体化」についての話になりました。まぁこれは対「人」の状態では特に起こる問題ではあります。だいたいはコミュニケーション不足が原因なんですけどね…。

「抽象化」ってのは物事を抽象的(端的)に表現したりすることですが、その逆を行くのが「具体化」です。より具体的にわかりやすく表現したものですね。こうやって聞くと「抽象化」ってなんだか曖昧で悪いことのようにも思えますが、本質を捉えるって意味では「抽象化」の方が向いていると思います。

じゃあなんで「抽象化」が悪く感じられるかっていうと…わかりにくい=伝わりにくいからです。本来は本質を端的に表しているはずなのでわかりやすいはずなんですけど、「含まれた」部分が多いと確かにわかりにくいかも…。

ただ、ここには受け取り側の問題も絡んできます。先読みできる能力があれば、抽象化された表現から自分で具体化できるので、なんの問題もないわけなんです。だからやっぱりコミュニケーションが大事になってくるわけで、単なる業務連絡をポンっと伝えるのと、対話を密にして伝えるのでは違いが出て当たり前です。

よくある上司と部下の例では「〇〇しといて」ってものです。部下は言われた通りの仕事をして100%のつもりでいますが、上司としてはその先のことまでやっておいてほしいわけです。これは部下が「抽象化」して伝えられた指示内容を読み解く能力に欠けていたわけですが、上司もその先を求めるのであればより「具体化」して指示を出す必要があるわけです。

お互いがお互いを思いやる気持ちを持てば、こういうコミュニケーションエラーは起きません。やはり、何においても「思いやり」ってのは大事ってことですね。

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