プログラミング教育を思う

来年度から高校生の学習指導要領が変わり、「情報I」が必須科目で「情報II」が選択科目になります。もう少し詳しく言うと、情報Iは「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」からなるということです。つまり…プログラミングが全生徒の必修になるってことですね。

いや、プログラミングだけじゃなく、この4領域を考えると情報セキュリティを含むネットワーク関連の内容や、データベースの活用なんかも必修になるってことです。これはシスアド…いや一部はもう情報2種レベルじゃないですか?

まぁコンピュータ教育(プログラミング教育)は今や小学生から行われていますので、高校レベルではこれくらいまでやれて当然なんでしょうけど、問題は「それ、きちんと教えられるの?」ってことです。噂では2025年には大学入試にも採り入れられそうだとか…。

情報を教える全ての先生がきちんと情報関係の資格(今だと基本情報技術者とかになるのかな?)を持っていれば少しは違うかもしれませんが、それは現実的に無理でしょうし英語と同じことが起こりそうな気もしています。今まで日本では「受験でしか通じない英語」を一生懸命勉強してきましたが、それは現場では全然使えないことがわかってきててヒヤリングとスピーキング重視に変わりつつありますよね。

つまり、教科書の内容通りにプログラミング出来たって、それは実践では役に立たない可能性が高いわけです。それよりも、0からのプログラミングを何題かやらせた方が学びがありますし、論理的思考力も身に付きます。そもそも、この能力をどうやって大学入試で判定しようというのか…プログラミングって答えが1つじゃないものが多すぎるんです。

デジタル後進国の国がこれからどんどんデジタル化に力を入れていきたいのもわかりますが、こういうのは本当にわかっている人が講師をしないと、英語と同じような道を辿ることに成りかねないような気がしています。

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