専門に特化する

先日お伺いしたお客様との間で「専門に特化すること」についてのお話になりました。実は、何かに特化するっていうのは非常に大事な切り口なんですね。他社と差別化できる可能性も秘めています。

通常は「自分のできる事はなんでもアピールしたい」「全てのお客様を拾っていきたい」と考えてしまうため、全ての事柄を盛り込みがちです…いや、出来る事は出来ることでいいんですよ。でもPRすべき事柄はピックアップすべきというか、優先順序をつけた方がいいと思います。

これは特にホームページなんかでよくあるんですが、売りたいものややりたいことを盛り込みすぎちゃって、結局何屋なのかわからなくなってしまうというか「なんでも屋」になっちゃってるパターンがあるんですね。でもこれは、あまりよくありません。「なんでも屋」になっちゃうと「その道のスペシャリスト」感が薄れてしまい、結果差別化もできなくなってしまうんです。

だからこそネットだけでも、ある方向に「振れて」いいと思うんですね。専門に特化して、しかもその専門の中でさらにジャンルやカテゴリを絞って特化してもいいと思います。その方が専門家の中の専門家になれます。

そうするとどうなるか…「このことの、しかもこれに関することならあの人にお願いしよう」となるんです。人は誰しも大事なことであればあるほど「専門家に任せたい」と思うものですが、中でも「より極めた人にお願いしたい」という欲求も持っています。つまり、その道のスペシャリストの存在を常に求めているんですね。

それがどれだけ小さな需要であっても、求めている人に取っては唯一無二の存在になれる…それが専門に特化するってことの真の意味です。