電話誘導型詐欺

最近「ビッシング詐欺」と呼ばれる、「電話をかけさせる詐欺」が急増しているようです。ちなみにビッシングというのは、ボイスとフィッシングをかけ合わせた造語ですね。

最初のアプローチは他のフィッシング詐欺と同じです。メールやSMSを利用して、「決済できませんでした」とか「口座が停止されます」とか「カードが不正使用されています」とか「キャンセルする場合はこちら」とか、まぁそんな感じの詐欺メールでアプローチします。

で、今まで多かった(今でも多いですけど)のは偽サイトのURLが記載されていて、そこから個人情報を入手するようなパターンですね。でも、最近はこれ(最終誘導)が電話になっているものが多いみたいなんです。

まぁ、今はセキュリティリテラシーも向上してきて、「メールに記載された怪しいURLはクリックしない」ってのが定着してきましたから、詐欺師連中は次の手を考えてきたと思われます。

電話だと手間はかかりますし、現地の人(その土地の言語を話せる人)を手配しなければいけませんが、どうやらその手間をかけるだけの効果があるようで…。セキュリティ大手の分析によると、「電話では冷静な判断が難しくなる」んだそうです。つまり、詐欺と気づきにくいんですね。

オレオレ詐欺に代表されるように、電話口で急かされたり恐怖心を煽られたりすると、どうしても平静を失ってしまいますからね。会話させることで、注意力を散漫にさせる狙いもあるようです。その状態だと誰かに相談もできないですしね。

ですから、今後は「怪しいメールに記載されたURLはクリックしない」のと同時に「怪しいメールに記載された電話番号には電話しない」ってのを鉄則にする必要があります。皆さん、ご注意くださいね。

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