中古パソコン問題

「中古パソコンを買ったらWindowsのセットアップができない」という問題が、数日前にX(旧Twitter)上で話題になっていました。なんでも、セットアップしようとしたらNTTコミュニケーションズの設定画面が出てしまって先に進めない状態になってしまったそうで…実は、これは他の方も起こる可能性のある事態です。

今はリース上がりの中古パソコンを安く販売するケースも多いですけど、そういう際に特に起こりうる事態だと思います。もちろん、ハードディスクの中身などは完全に消去されているでしょうから、そういう意味では問題ありませんが、今回のはそれとは違う問題です。

要は紐づけの問題なんですね。パソコンには固有IDってのがあるんですが、大きな企業の場合はセットアップを簡単にするためにその固有IDとメーカー(Windowsの場合はMicrosoft、MACの場合はApple)のサーバーを紐づけて登録していることが多いんです。

めちゃくちゃパソコンの数が多い場合とか、1個1個セットアップしてるととてつもない時間が必要になりますからね…大量セットアップの手間を省くための処置となりますが、これが設定されてると初期セットアップ時に専用画面が起ち上がったりします。(今回がまさにそれ)

つまり、企業が手放した(リースが終わった)時点でその固有IDの紐づけも解除してあげる必要があったのですが、中間に入った業者のミスなのか何かわかりませんが、それがされてなかったってことです。

まぁ、運悪く買ってきた中古パソコンでそういう画面が出てしまったとしても、先に述べたように「メーカーのサーバー」と紐づけられているわけですから、そこにアクセスしなければ先には進めるようにはなります。すなわち、ネットにつながない状態でセットアップを進めれば問題なくセットアップできますので、「再セットアップできないパソコンを買っちゃった」と捨てないようにしてくださいね。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。