これこそストーリー

先日、友人が珍しい「ダム貯蔵の日本酒」を買ってきてくれたんですが、そこに「杜氏からの手紙」が入ってたんですね。便箋3枚にびっしりと想いが綴られており、そこには今年の貯蔵に関する裏話や、このお酒に会う肴の話、そして貯蔵してあるダムのお話などが手書きで綴られていました。

これね、おそらく酒蔵(販売するところ)にも置いてあるんだと思いますが、これを読むと思わず買っちゃうくらいのお手紙なんです。つまり、このお酒の「ストーリー」がきちんと綴られているんですよね。

僕がよく「ホームページではストーリーを語れ」って言ってるのはまさのこのことで、ただ単に商品やサービスの良いところだけを伝えるのではなく、裏側のお話…例えばそこにかけた想いであったり誕生するまでの物語であったり、そういうのが心を揺さぶるってことなんです。

特に「苦難を乗り越えた」ような物語があると、さらに共感を得やすくなります。産みの苦しみを経た方がより愛着を感じられるのと同じで、いくつもの苦難を乗り越えて誕生したものには物語性を感じますしね。

…と言っても、無理やり物語っぽくしなくても良くて、ストーリーを語る切り口はいくつでもあります。大事なのは、その「裏側」をきちんと見せる(伝える)ってことです。これは何もホームページに限りませんが、気にかけておくと反応が変わってくると思います。

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