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2008年10月10日

●「記憶」と「経験」

昨日行ったゴルフ場では金木犀がキレイに咲いていました。僕も大好きな花のひとつなんですが、久しぶりに見たような気がします。小さい頃はうちの庭にあったんですけどね…。しかし、金木犀の香りを嗅ぐとなんか秋を感じるというか、その時々の思い出を思い出します。

そう、匂いには記憶をよみがえらせる効果があるんです。その時々の思い出というのは、記憶だけでなく他の感覚でも覚えているもんなんです。そしてそれは連動しているんですよね…もちろんこれは嗅覚だけの話ではありません。


つまり、脳の中にイメージを再現できるのは「記憶」だけではないという事です。特に嗅覚や味覚といった五感に訴えるものは、記憶のリンクがたどりやすい傾向があります。

マーケティングの世界ではよく「シズル感」を出せと言われますが、これはそういったものも利用しています。もちろん、それが全てじゃないんですが、そういった側面でお話をさせて頂くと実はこれはその人が経験していない事には効果は薄いんです。極端な話、モノを焼いて食べる習慣の無い人に「ジュージュー」という音を演出しても効果は期待できないって事ですね。

ただそれでも、「シズル感」は出来る限り使った方がよいと思っています。それは何故かと言いますと、人間には「予測」という機能があるからです。未知のものでも自分の今までの経験から、それがどのようなものか予測する事が出来るんですね。つまり「記憶」だけじゃなく「経験」もマーケティングには使う事が出来るんです。

結局の所、マーケティングの行き着く先は、脳の中に「1枚の絵」をイメージさせる事が出来るかどうかです。目的によりその絵が違うだけの話なんです。なので、利用できるものであれば「記憶」も「経験」も利用していきたいものですね。





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