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2009年10月02日

●八風吹けども動ぜず

禅宗の言葉に「八風吹けども動ぜず」というものがあります。八風とは四順と四違を合わせた物ですが…何のこっちゃですよね?

四順とは人が求める4つの事で、「利」「誉」「称」「楽」から成ります。これはそれぞれ、利益、名誉、称賛、喜びを意味するのですが、なるほど…人が求める事ばかりです。四違とは人が避ける4つの事で、「衰」「毀」「譏」「苦」から成ります。これはそれぞれ、損失、毀損、中傷、悩みを意味します。なるほど、これも人が避けるものばかりですね。

要は、これら「八風」が吹いても動じない心が大切という事を説いています。


得をしようが損をしようが、陰で褒められようが陰でけなされようが、面と向かって褒められようが面と向かってけなされようが、楽しいかろうが苦しかろうが、何事にも動じない心が大切って事です。八風はいつでも、どこでもあなたのまわりに吹いているのですから、「自分」をしっかりと持って、自分が正しいと思える道を選択していく事が大事です。

人生では逆風もあれば突風もあります。やさしいそよ風もあれば追い風もあります。そういった風に身を任せず、又決して風に負けず、自分が選んだ方向へまっすぐに進んでいく必要があります。

風向きによって信念を変えてはいけません。どんな風が吹こうとも、自分の中の「軸」はしっかりと定めておく事が大切です。





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