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2010年02月09日

●最上の指導者

孔子が教えを受けた老子は「道徳経」という書物を残しています。世のリーダーが心酔する事も多いこの「道徳経」ですが、その17章でリーダーシップについて述べています。

「大上は下これ有るを知るのみ。其の次は親しみてこれを誉む。其の次はこれを畏る。其の次はこれを侮る。信足らざれば、すなわち信ざらざれる有り。悠として其れ言を貴くすれば、功は成り事は遂げられて、百姓は皆我は自然なりと謂わん。」

これを要約すると次のような意味になります。


「最も理想的な指導者は、自分の働きを知らせず存在すら意識されない。次に理想的な指導者は、親しまれ愛される指導者である。その次は恐れられる指導者、そして最悪なのが侮られる指導者である。指導者が下の者を信じなくなると、言葉や規則で統率しようとする。最上の指導者は治める事に成功したら、後は退いて静かにしている。すると、下の者達は自分達で今の状況を作り上げたんだと思う。」

自分の働きを周知しないなんて美徳に通ずる所があるかもしれませんが、それが理想的な指導者のようです。まぁどちらかというと、この章では人の育て方を説いているような気もしてなりませんが、要は信じて任せるって事が大切で、スタッフが自分たちでやり遂げたと思い込ませるような組織作りをしろという事ですね。

いくら会社のトップと言えども自分1人だけでは何も出来ませんので、人を信じて育成し、自分自身は決して驕らないようにする事が大切ですね。





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