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2014年02月06日

●技術の伝承

先日あるお客様と「技術の伝承」についてのお話になりました。このお客様自身がかなりの技術を持っている方なので、日本全国から問い合わせが舞い込みます。

以前は技術大国だった日本ですが、技術の伝承が進まないせいで「職人」と呼ばれる人の存在は年々少なくなっていっています。そのため、技術を持っている人には仕事が集中する事態が起こっているんですね。


技術の伝承というのは難しい問題です。何故ならば時間がかかる問題だからです。「もう働けないから若い世代にバトンタッチ」とはいかないんですね。それこそ10年スパン、20年スパンで後継者を育てていかなければいけません。

何故育たないかというと、そういう取り組みをしてこなかったせいもあるんですが、一番の原因はそこが成長産業じゃなくなってしまった点なんですよね。ものづくり大国だった日本ですが、いまでは単価が安い諸外国に製造が流れていってしまっています。これでは国内の技術者が育たないですし、技術が流出してしまいます。

でも、考えようによっては、そういう業界こそがこれからの成長産業じゃないかと思うんです。業界自体は難しいかもしれないけど、技術をもっている会社というのは成長会社になりうる可能性を秘めています。何故ならば、技術を持っている会社に人(お客様)は集中するのだから。

そういう意味では、今からでも遅くないので、技術を身に付けたい若者にこれからを託した方がいいと思いますし、技術さえあれば一番手になれるという意識を若者も持つべきだと思います。技術大国ニッポンの復活を望みます。





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