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2012年10月11日

●40歳定年制

東大大学院教授の柳川範之さんが面白い説を提唱しています。それが企業の「40歳定年制」…今は60〜65歳で定年となりますが、これを40歳で定年となるようにしてはどうかという話です。

これ非常に面白いと思うんですよね。今や終身雇用神話なんて崩壊していますし、定年が何歳であろうがいきなり会社自体がなくなる時代です。つまりは、自分自身のスキルを持つ事が重要であり、会社に頼りきるのではなく自分自身で人生を開拓していけるような能力を身に付けていかないと、いきなり路頭に迷う事にもなりかねないかなと…。


僕自身、「26歳まではどんどん転職して経験を積み、それで天職を見つければいい」という考えを持っていました。何故26才なのかは漠然としていましたが、大学卒業時の年齢が22〜23歳のはずですから、2〜3年という期限を無意識に切っていたのかもしれません。

だからかもしれませんが、企業に入ってからもどんどんステージを変えていくという考え方にも違和感を感じません。だいたいにおいて、最初に入った会社が自分の一生涯を捧げても良いと思える会社だったなんて、そんな確率は相当低いと思います。技術や環境が変わるスピードも早くなっていますから、入社した当時と20年後では未来設計も変わる事でしょう。

だからこそ、自分自身を高めるためにも環境を変える事は有益だと思います。ちなみに、柳川教授は20年スパンの区切りを考えていますが、40歳と60歳でそれぞれ定年が来るのであれば、それを見越して新たな「学び」を得ようとする意欲にも繋がると思います。もちろん、長い時間をかけて技術や知識を取得するような職種もありますので、そういう場合にはそのまま再就職するようにすれば40歳で定年を設けても問題ないと思います。

なんでもそうですが、「期限を切る」事って大事だと思うんです。でも、今の60〜65歳では先が長すぎて区切りの意味が薄いです。しかも、僕らが定年を迎える頃には70歳とか75歳になっている可能性もあります。こういう国の都合に振り回されないためにも、短いスパンで区切りを作り、とりあえずそこを目指して進んでいく方が人生設計も立てやすいのではないかなと思います。





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コメント

サントリーが65歳定年制を導入との記事がありましたが、まさに逆の発想ですね。熟練の40歳以上を採用するか、若い力に委ねるかは企業の考えひとつですね。
私も面白いと思いますが、導入したら私はクビです・・・。

20年スパンってのが面白いと思うんですよね。違う事にもチャレンジできるし、同じスキルを使うにしても違うフィールドでチャレンジできるって言うのが面白そうです。

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