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2005年10月21日

●言葉に宿るもの

アファメーションとも呼ばれますが、強い決意は繰り返し言葉に出して言った方が良いです。不退転の決意にもなりますし、繰り返し言葉に出す事で潜在意識にも刷り込まれます。絶対に成し遂げようという強い決意も継続しますし、成し遂げるイメージもしやすくなります。

言葉に出すたびに、頭の中でも「どうすればそれが成し遂げられるか?」を考えるようになりますので、その目標を達成するための最短距離を試行錯誤するようにもなります。又、常にそれについて考えるようになるという事はアンテナ(情報収集能力)が広がるという事になります。

言葉というものは不思議なもので、「言霊」という言葉もあるように言葉にはなんらかの力が宿っていると思います。


オカルト的な考えかもしれませんが、例えば「たたり」という現象を考えたとします。よくあるのは「あの木を切るとたたりが起こる」とか「その家には怨念がこもっている」とかですね。

でも「たたり」ってなんでしょう?ある時期を舞台にした「たたり」の話が多いと思いませんか?

…侍とか武士とかのたたりの話って多いですよね?無念の死を遂げた○○のたたり、主君の恨み、平家の亡霊、落ち武者の呪い等々…。「たたり」って時代に関係ないはずなんですが、縄文人のたたりとか、石器時代の恨みとか無いですよね。


これの答えは「言葉」なんですよね。言葉=文化が未発達だと次の時代へ伝承できないわけです。もしかしたら縄文時代にもたたりはあったかもしれませんが、次の世代へ伝える事が出来なかったためそのような話は聞かないわけです。

ある時期を境に文化が急速に発達し、言葉や書物で次の世代への伝承が可能になったんですね。つまりたたりとか呪いは「言葉」を介して広まるわけです。人間の怨念は土地や建物に宿るのではなく、言葉に宿るんです。

これは良い事も悪い事もそうだと思います。言葉選びも慎重にしないといけないですね。人の悪口とか言い訳ばかり言ってないで、前向きな言葉だけを口に出していたいものです。





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